書名 |
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著者 |
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刊・写(地、年) |
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形態 |
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内容 | 平曲譜本の一つ。平家物語を琵琶の伴奏で語る芸能を平曲と言う。その語り方を文章の脇に記号を付けて指示した写本を譜本と言う。現代なら歌曲の類の楽譜にあたるものである。展示した「祇園精舎」の頁は、メロディックな語り方をする「中音」の部分なので、複雑な形の記号で抑揚が大きく変化する発声を指示している。平曲は晴眼者もたしなむが、本来は盲目の法師が行うものである。その最高の位を検校と言う。平家正節は、1776(安永5)年に検校荻野知一が名古屋で晴眼者の協力のもとに書き下ろした本で、原本は子孫である尾崎家に伝えられて名古屋市の指定文化財になっている。当代随一の名人であった荻野検校は、京都から尾張藩に招かれて藩士たちに平曲を指導し、語りのかがみとして平家正節を著した。優れた譜本として、18世紀にはそれまで流行していた平家吟譜にかわって全国で行われるようになった。現在、東北地方や東京で行われている演奏も、愛知県に伝えられている平曲も、すべて平家正節によっている。江南市在住の今井勉氏は現存ただ一人の検校として世界的に知られ、年に二度の定期公演のほか演奏活動を展開している。 (「和本の世界」パンフレットより) |
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所蔵 |
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書名の注記 <巻頭以外からの場合> |
序文より | ||||||||||||||
出版・書写情報 |
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印記・識語・書き入れ等 | (39)序の識語に「安永龍集丙申春」とあり。 二つ目の序の識語に「安永丙申秋九月」とあり。 跋文の識語に「安永丙申秋日 千邨諸成撰」とあり。 (40)15オに書入れあり。「當道要集末書に仝じ」 最終頁に書入れあり。「積増八毎歳 二月十六日 六月十九日ナリ」 |
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備考 |
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影印・翻刻・解題 |
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