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新古今和歌集聞書 / 東常縁

書名
本標題 新古今和歌集聞書
本標題ヨミ シンコキンワカシュウキキガキ
本標題ローマ字 SHINKOKINWAKASHUKIKIGAKI
著者
責任表示
(著者・編者・撰者・評者など)
東常縁
刊・写(地、年)
刊・写 写本
出版年・書写年 慶長2年(1597)以降
形態
特殊装訂 折紙列帖装
数量 1
存欠の状況 全揃 全 1巻
書型 中本
寸法(縦×横cm)20.3×15.0
丁数6折
(1)10枚(19丁) (2)10枚(20丁) (3)9枚(18丁) (4)10枚(20丁) (5)10枚(20丁) (6)3枚(5丁)
合計52枚(102丁)
内容 東常縁が『新古今和歌集』の和歌200首の解釈について先人の説と自見を書き留めた書。1597(慶長2)年の細川幽斎による増補以前の、常縁作の原形を伝える伝本である。常縁は15世紀に活躍した二条派歌人で、宗祇に古今集の秘説を伝えた(古今伝授)ことで有名。美濃国郡上領主でもあった。和歌の注の内容は、師である二条派歌人堯孝の説をとり、穏健。二条家と対立する冷泉家の説への批判もあるが、一時期師事した冷泉派歌人正徹の影響も見られる。また、『徒然草』への言及(375番歌)も興味深い。
所蔵
所蔵ID
  • 102701053
請求記号 911.2//1218
書名の注記
<巻頭以外からの場合>
箱外題「新古今和歌集聞書」
印記・識語・書き入れ等 奥書「右注常縁作也/右一冊東野州抄出也いつれもかたハし/在之以後集作者詞書以下書加之/書写後さきすつへきにあらすとて養/暹遣之相構相構(繰り返し部分は踊り字)不可外見為其一/筆者也 玄旨判/大隅国宮内八幡宮社僧当時在鴻口郷/興光幕下/比注養暹所持之予於城州/山科郡之普請場一覧之次ニ/写之/文禄五年六月上旬/也足子素然判」
「比集之抄漏脱之哥以前抄幽斎翁/被追加其分別ニ書抜テ為一札此/抄号(レ点)前彼抄号(レ点)後是予之注付処也以暇日引合彼是可為一抄/耳猶後注者也/慶長二年/霜月三日 也足子判」
備考
箱蓋裏面「□□(朱印)此古今和歌集聞書一巻幽斎玄旨之奥義也玄旨傳之于/三條三光院之秘訣也三成将火攻丹波也幽斎恐焼失詞學/之訣奉之乎 朝廷副以和歌一首曰古毛今毛替良奴世乃/中仁心乃種乎遺寸言乃葉幽斎岸和田城主細川右/馬頭元常之義子也牡丹花肖柏也也足子鈔録者皆/是也妻□(谷カ?)君好和歌愛玩此巻不措所宜笑丙子一日虚心/□□(朱印)」

箱蓋裏面貼紙「通勝 学者[姓]源[氏]中院/[號]也足、又ハ也足軒/[法號]素然/[生没]永禄元年ニ生レ慶長十五年三月二十五日薨/享年五十三/細川幽斎ニ就キ「古今和歌集」/ノ傳及ビ歌道ノ秘奥ヲ受ケタ/「a江入楚」ノ大著述アリ/上記ハ/昭和十九年九月十三日/大坂美術館役員/藤井源一君記ス」
影印・翻刻・解題
マイクロ資料 MF//1007
MF//1008
翻刻・解題の情報 ○書籍
『新古今和歌集聞書』(東常縁原撰;山崎敏夫校訂 名古屋:水甕社、1935.8)
○論文
山崎敏夫「新古今和歌集聞書について」(『愛知県立女子短期大学紀要』(1) pp.41〜57 1950.11)
山崎敏夫「「新古今和歌集聞書」解説」(『愛知県立女子大学説林』(3) pp.79〜83  1959.02)
山崎敏夫「翻刻 新古今和歌集聞書 上」(『愛知県立女子大学説林』(3) pp.84〜107  1959.02)
山崎敏夫「翻刻 新古今和歌集聞書 下」(『愛知県立女子大学説林』(4) pp.91〜115  1959.06)