名目抄

書名
本標題 名目抄
本標題ヨミ ミョウモクショウ
本標題ローマ字 MYOMOKUSHO
刊・写(地、年)
刊・写 写本
出版年・書写年 [江戸初期]
形態
特殊装訂 四つ目綴
数量 1
存欠の状況 全揃 全 1巻
書型 大本
刷り・書写、保存の状態 虫損あり
寸法(縦×横cm)25.3×18.1
丁数19丁
内容 原本は洞院実熙の撰。実熙は室町時代の公家、藤原氏である。生没年は不明。左大臣を努め、宮廷の儀礼に通じていた。当時、宮廷を中心とする公家社会には、世間一般と異なる語彙を使ったり、同じ語であっても独特のよみかたをするしきたりがあった。その語彙を「名目」と言う。仏教にも「名目」と呼ばれる独特の語彙があるが、ここに集められているのは公家のものである。有職故実のよみかたという意味で「故実よみ」とも言う。国語学では「公家詞」と呼ぶ。展示した頁には、「見證」を、ふつうケンショウとよむところ、名目としては二字目をショウとのばさず一字目のンにより濁ってジョとよむこと、「調度」はチョウドでなく「でうづ(ジョウズ)」とよむ独特の語であることなどが書かれている。
(「和本の世界」パンフレットより)
所蔵
所蔵ID
  • 102701062
請求記号 911.2//1442
出版・書写情報
出版者・書写者
(複数の場合、顕著なものがあれば下線)
奥書に、「此抄東山左府実熱公作也以自筆之本誂彼禅/思勝南院法師守誉写留之可秘蔵者也/中院故府権大納言通季」とあり、「季」に朱書きで「秀歟」とある。通季は藤原通季、通秀は中院通秀であるが、文中にある守誉の生没年は1249-1304であり、年代を合わせて考えると、中院通秀のことと思われる。
印記・識語・書き入れ等 巻末書写識語「此抄東山左府実熱公作也以自筆之本誂彼禅/恩勝南院法師守誉写留之可秘蔵者也/中院故府権大納言通季(朱書)「秀歟」」
蔵書印「几硯寒生霧」「賀茂経邦」「賀茂経樹」「蔵書」
備考
題簽11.0×2.6(cm) 雲形料紙を使用
表紙右上部に朱書きで「飛騨」とあり
影印・翻刻・解題
マイクロ資料 MF//1015