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収録内容
愛知県立大学学術情報センター長久手キャンパス図書館は、国語国文学関係図書を始め、各種のコレクションを所蔵しています。
昭和49年に刊行された「特別書庫目録(一)」には、国文学関係の古典籍を中心に、約1,600点を収録しています。また、昭和50年に刊行された「特別書庫目録(二)」に
は、ウイリアム・ブレイク関係の図書を中心とした橋詰文庫約360点を収録しています。そしてその全点が、貴重書として、木製の内装で防火扉を備えた貴重書庫に保管されています。
図書館では、平成21(2009)年から、貴重書をデジタル化しWeb公開する作業を進めています。従来、本学の貴重書の一部については国文学研究資料館にマイクロフィルムが所蔵され、全国の研究者に提供されてきました。それに加え、このたび詳細な書誌情報と画像情報を合わせWeb上で提供できる運びとなり、一層学術研究に役立つことが期待されます。
利用方法
現物利用にあたっては、「貴重書閲覧申請書」を提出し、貴重書閲覧室で閲覧してください。マイクロフィルム化されているものについては複写が可能です。(一部マイクロフィルム化していない資料については、写真撮影でお願いします。国文学研究資料館にも当館の資料のマイクロフィルムがあります。)
学外からの複写依頼は図書館間相互協力(ILL)を通じてお願いします。掲載、展示、写真撮影等の場合はお問い合わせください。
デジタルデータの二次的利用・リンク・著作権について
和本の世界
平成20年9月、愛知県立大学学術情報センター長久手キャンパス図書館は「県立大学所蔵資料貴重書展『和本の世界』」を開催しました。これは古典籍の豊潤な世界を地域の方々に知っていただこうと企画されたもので、名古屋市丸の内の愛知県図書館を会場にお借りして行われました。展示品には、奈良絵本『岩屋の草子』をはじめ、本学所蔵の貴重書の中から選りすぐりの資料が並び、好評を博しました。
「和本の世界」は、上記の貴重書展に出品した23タイトル(217冊)をデジタル化し、広く公開することにより、学術研究資料として利用の便を図るものです。
※なお本事業は、平成21年度愛知県公立大学法人理事長特別研究費の交付を受けて行われたものです。
古俳書
本学はおよそ500タイトル(700冊)の古俳書を所蔵しています。
これらは、本学の前身である愛知県立女子専門学校および愛知女子短期大学時代に、名古屋の古書肆である藤園堂から一括購入されたものです。 数多くの稀覯本を含み、影印・翻刻の底本となるなど、学術的価値の高い江戸期俳諧コレクションとして知られています。
図書館では、平成22(2010)年度から、古俳書のデジタル化を進めています。詳細な書誌情報と画像情報を広く公開することにより、学術研究資料として利用の便を図るものです。
なお、書誌作成には本学「稀書の会」に多大な協力を賜りました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
※本事業は、平成22年度愛知県公立大学法人理事長特別研究費の交付を受けて行われたものです。
愛知女子短期大学古俳書目録(解説付)
市橋文庫
元本学教授市橋鐸(本名鐸麿)氏が生前に収集し、遺族から寄贈された俳諧関係の和装本343点(769冊)、洋装本2,056点(2,568冊)、雑誌74誌。
■「愛知県立大学附属図書館 市橋文庫目録」をご覧ください。
また、OPAC(蔵書検索) からも検索できます。
- 市橋 鐸(明治26.3.19生)
- 昭和16年4月から24年3月まで、名古屋市嘱託として「名古屋叢書」(46冊)を編纂。
- 主な著書
- 「俳人丈艸」(昭和5)
- 「史邦と魯九」(昭和12)
- 「丈艸伝記考説」(昭和39)文部大臣賞受賞
- 「俳諧史諸論」(昭和45)
石田文庫
俳席の掟は元文元年冬也有著
越智隣江写 転写 俳諧作法所
故石田元季氏の手沢本を中心とする国文学関係の文庫。石田氏の旧蔵書の多くは天理図書館に入っていますが、石田氏の手写されたものの一部は未亡人のもとで大切に保存されました。この手沢本を、未亡人の意思により、昭和33年3月に藤園堂を通して譲り受けたものです。新しい書写本ですが、石田氏が博捜された文献だけあって現在では原本を見ることのできないものもあり、資料的価値が大変高いとされています。
■「特別書庫目録(一)」をご覧ください。
新村文庫(西洋中世文明ロマンス語)
MS.R.16.2), reproduction photographique en couleurs suivie
de l'edition des textes. publiee par Y.Otaka H.Fukui,Osaka,
Centre de Recherches Anglo Normandes,1977.
(Shin//1876)
フランス文学者故新村猛氏が、ヨーロッパ中世文明及びロマンス語の研究文献として、30余年収集された洋書など約9,700冊。自宅にあり、同学者の共同利用に供してきた「西洋中世ロマンス語研究所」の多くの蔵書を引き継いだもの。
■西洋中世ロマンス語研究所刊行の『西洋中世文明ロマンス語研究所所蔵文献目録 新編版』(参考029/a/175)を併せてご利用ください。
また、OPAC(蔵書検索) からも検索できます。
橋詰文庫
ed. with an introduction by Max Plowman.(Everyman's Library)
London :J.M.Dent & Sons. 1927.
(請求記号 931//546) 口絵
英文学の研究者であった故橋詰光春氏旧蔵の図書363点(洋書295点、和書68点)の文庫です。内容はWilliam Blake関係図書が中心で、橋詰氏が刊行に携わった雑誌『ブレイクとホヰットマン』(P931-330)や生前親交があった柳宗悦訳『ブレークの言葉』(936//37)を含むほか、壽岳文章編『ヰルヤム・ブレイク書誌 』(931//315)に収録されているものも数多くあります。
■「特別書庫目録(二)」をご覧ください。
また、OPAC(蔵書検索) からも検索できます。
編者は今日までの原本又は稿本と照合して完全なテキストを作ったといってゐる。年代順に配列し、22頁の序文は極めて簡明にして要を得たブレイクの紹介であり、又重要なブレイク文献も添えてある。中には「楽園の門」の複製が入っている。
(『ウイリアム・ブレイク』幡谷正夫著 昭和2 新生堂 (930//688)ブレイク参考書 より)